再演を心待ちにしていました。
世の中はコロナや紛争、自分は仕事に忙殺され鬱屈とした日々のなか、この多幸感あふれる舞台に心が洗われました。
脚本・演出・音楽・ダンス・装置・照明・衣装、そしてそれを体現するキャスト・スタッフ…全てが最高品質の作品だと思います。
アンサンブルの方を含め全員の歌唱・ダンス・演技力が高いと、作品のメッセージがこんなに強く伝わってくるのかと驚きました。
全ての役者さんが素晴らしかったのですが、特に小野田さんバート。一瞬でメリー・ポピンズの世界観に引き込まれ、共に魔法にかかったような気分になり、つらい心に寄り添ってもらい、最後はメリーとのお別れで一緒に寂しくてたまらなくなりました。
「メリーと家族」だけでなく「舞台と観客」も繋いでくれる素晴らしい役者さんでした。
照明や装置もとても素敵でした。
ロンドンの霧がかった街・絵本のような家・夢のような公園・無機質な銀行・マジカルな夕闇と、舞台上の世界が一瞬で変わっていくのが本当に魔法のようでした。
特に絵画のような凧揚げの場面と最後の星空に飛び込む場面が大好きです。見ているだけでキレイで幸せで涙が止まらなくなります。
何よりもストーリーと演出が素晴らしかったです。シンプルなのに、とても深い。観劇の回数を重ねるごとに新たな気付きがあり、飽きるどころか、より作品の理解が深まり楽しむことができました。
好きな場面や台詞を上げるときりがないのですが、特に子ども達のまっすぐな台詞には胸を打たれました。仕事や日々生活することに手一杯なパパには本当に共感しかありません。本来の純粋で愛の深い心を取り戻していく様子に、自分自身も救われたような思いがしました。
大空へ羽ばたくこと(自分らしくあること、無限の可能性、自由)を表すモチーフの凧・星・鳥や、ネーレウス・ポセイドンも親子の象徴として、とても印象深かったです。
もう東京千秋楽となってしまうのが本当に寂しく、すぐにでも再演してほしい気持ちです(願わくば今回と同じキャストで)。
そして権利関係で難しいかとは思いますが、ぜひCD化していただきたいです。ロンドンキャストのCDも大好きでよく聞きますが、全く引けをとらない、素晴らしい実力派の日本キャストです。ぜひ音源として残ることを願います。
長々と長文を失礼しました。
ここには書ききれないくらい多くの感動をいただきました。素晴らしい舞台を本当にありがとうございます。
このまま皆様健康に、無事大阪公演も完走できることを祈っております。